こんにちは、Takamiです!
仕事をする中で、「自分に判断力があったらなあ…」なんて思うことありませんか?
特に将来自分でプロジェクトを動かしてみたいと考えている方にとっては「判断力を鍛えるにはどうすればよいのか?」という悩みは常に頭の片隅にあるのではないでしょうか。
今回はそんな判断力を鍛えるための「思考法」について書いていこうと思います!
大前提:「判断」は「決断」ではない。
「判断力」についてお話をする前に、まず「判断」と「決断」の違いを意識しておく必要があります。
「判断」は「過去・現在の物事を認識し、評価すること」。
そして「決断」は「未来の行動・指針を選ぶこと」です。
正しい「決断=行動の決定」をするためには正しい「判断=状況の認識」が必要不可欠です。
ただ、判断だけ完璧にしても正しい決断ができるとは限りません。 決断は過去や現在の情報だけでなく、目指すべきゴールや自分の意志も加味して行う必要があるからです。
「判断力」はあくまで、「決断」のために必要な一つの能力だと心得ましょう。
「判断」は状況を認識・評価することであり、「決断」の材料の一つにすぎない。
思考法1:「事実」は聞け。「解釈」は流せ。
まず適切な判断を行うためには、適切な「情報」を収集する必用があります。
情報を得るときに大切なので、「人に聞くことを躊躇わない」ことです。
今時ネットで調べてしまえば大抵のことはわかりますが、社外秘の情報や社内のノウハウが必用な時ってありますよね。
「自分で考えて行動しなさい」とか言われてしまうのを恐れて聞くのを躊躇ってしまう方もいると思いますが、自分で考えるにもその根拠となる情報を手に入れなければ考えることなんてできません。
「判断」は自分の脳みそを使いますが、「事実」の解明にいくら頭を使ったって解決するわけがありません。
わからない「事実」はすぐに聞きましょう。(もちろんネットにある情報は検索して調べましょうね。)
また事実(例:webサイトのAC数)と解釈(例:AC数が上昇傾向)は区別しておきましょう。
例に挙げたAC数で言えば、AC数自体は紛れもない事実ですがAC数の変化は日次で見るのか、月間で見るのか、前年同月比で見るのかによって解釈が異なってきます。
先輩や上司に情報を聞くとこうした「解釈」も一緒に教えてくださる方もいますが、鵜呑みにしてはいけません。
解釈まで人に任せてしまうと、自分の判断にバイアスがかかったり、最悪の場合自分で判断する癖がどんどんなくなっていきます。気をつけましょう。
ただ、「無視する」わけではありません。鵜呑みにしてはいけないと言うことです。
事実をどうとらえるか(解釈)はバイアスになるので注意しよう。
思考法2:「判断の目的」を明確化せよ。
情報を集めることができたら、いよいよ判断…といきたいところですが、その前に確認するべき事があります。
それは、「なぜ今回判断をする必要があるのか」、つまり判断の「目的」を明確化することです。
なぜ必要なのか。
それは、必要な情報とそうでない情報が「判断の目的」によって異なってくるからです。
ただこの判断の目的はすでにこの記事に書かれています。そう、「決断をするための情報を評価すること」です。
たとえば、明日友人とバーベキューをしようかどうか迷っているとします。
この「バーベキューをするかどうか」は決断にあたります。そして今回の判断の目的は「バーベキューを行うかに影響する事柄の状態を評価する」ことです。
この目的を念頭に入れておかないと情報収集がうまくいきません。
「バーベキューで食べるお肉の種類はどうしよう?」とお肉の情報を調べても、明日の天気が雨ならば意味がありません。
目的を意識しないと、必要でない情報を集めてしまい、時間を浪費してしまいます。
判断の目的は「決断に必要な情報を冷静に正しく評価すること」。
決断に必要かどうかを常に考えて情報収集をしよう。
思考法3:「事実」に「解釈」をつけろ。
単に事実を集めるだけでは、目的を達成し得ないことがあります。
たとえば明日の天気を調べる際に、TVの天気予報では「雨」、スマホアプリの天気予報では「くもり」と出ているとしましょう。
こういった時に集める必要があるのが、先ほど「流す」といった「ヒトの解釈」です。
天気予報の場合、TVの天気予報とアプリの天気予報のどちらが信憑性が高いか、自分の経験を基に考え、「自分の解釈」を判断材料として加えることとなります。
また、友人や家族にTVの天気予報、アプリの天気予報のそれぞれの信憑性を聞くことにもなるでしょう。
注意したいのは、自分の解釈だけ、もしくは誰か一人の解釈を鵜呑みにしてはいけないと言うことです。
一人にしか聞かないということは、その人の「解釈」しか判断の基準にならないということなので、確実にバイアスがかかります。
判断の材料には「事実」+「複数人の解釈」が必要というわけです。
そして複数人の解釈から、どの解釈が適切なのか自分で考えてください。
その人がなぜそんな解釈をしているのか、どのような視点・立場・経験で事実を見ているのか、総合的にとらえた上で適切な解釈を選びましょう。
ここは経験がものを言うところでもありますので、考える癖付けをして経験を積みましょう。
事実が何を示しているかの「解釈」をつけなければ判断材料にはなり得ない。
できるだけ複数人の解釈を集め、どれが適切か考え抜こう。
最後に
ここまで、3つの判断力を鍛える思考法を紹介してきました。
しかし、この思考法は知っているだけでは意味がありません。
どんどん行動を起こし、経験を積み、自分のものに落とし込んでください。
落とし込む中で自分流に思考法をアレンジしてもかまいません。
経験を積み重ねてこの思考法を皆さんのものにしてしまってください。
「判断力がほしい…」と思ってこの記事を読んだ皆さんの力になれれば幸いです!
以上、Takamiがお送りしました。
それではまた!