Webディレクション

【現役ディレクターが語る】ここだけは抑えたい!Webディレクターのロードマップ

こんにちは、Takamiです!

私は、とある東証プライム市場上場企業にて、新卒入社以来Webサイトのディレクターとして働いています。

今回はそんな私が仕事をする中で感じた、「ディレクターに求められるスキルはこういうものだったんだ!」「ディレクターになる前にこういうことを学べば良かった…」という実体験を基に、「未経験からWebディレクターになるためのロードマップ」をご紹介します!

Webディレクターとは

Webディレクターとは、Webサイトの企画立案に始まり、制作、運用と言った全ての領域における責任者であり、エンジニアをまとめてプロジェクト進行やサイト運営が円滑に進むように調整する役割を果たしています。

Webディレクターは直接プログラミングやデザインを行う事は少なく、基本的に企画や管理に携わることが多いです。

ディレクターはエンジニアとは全く必要な素養・スキルが異なるため、ディレクターになるかエンジニアになるか悩んでいる方は、自分の得意分野や経験を振り返ってどちらになるかを考えた方が良いです。

「ディレクターに向いている人」についてはこちらの記事でまとめていますので、合わせてご覧下さい!

【現役Webディレクターが語る】未経験からWebディレクターになるのに向いている人とは?こんにちは、Takamiです! 私は大学時代文系の学部に所属しており、完全にIT未経験の状態でwebディレクターを始めています。 ...

Webディレクターに求められるスキル

WebディレクターはIT業務経験やプログラミングのコーディング技術が無くてもなることができると言われています。

しかしその分、ディレクターにとって必要なスキルがわかりにくいのも事実です。

Webディレクターを目指して学習や経験を積んでいくためにも、以下に記載した必要なスキルを明確にしておきましょう!

組織・チーム管理スキル

WebディレクターはIT系職種の中でも、様々な立場の人と関わりまとめることが最も求められる職種です。

そのため、様々な人の立場になって考えられる思考力、チーム全体でのスケジュール管理能力、メンバーの選定能力などなど…プロジェクトを円滑に進めるために組織・チームをうまく回すための管理能力が最も重要視されます!

プレゼンテーションスキル

Webディレクターはサイトの企画立案も仕事の一つです。

しかし、企画を実際にプロジェクトとして動かすためには、まず予算を出してくれる決裁者(上長やクライアント)に企画を行う意義を理解してもらわなければいけません。

そのため企画の意義やメリットを上手く伝え心を動かすプレゼンテーション技術も、Webディレクターには必要なスキルです!

Webサイト分析スキル

Webサイトをよりよくするためにも、現状のサイトの状況や問題点を把握する必要があります。

そのためにもWebサイトのアクセスやコンバージョンといったサイト数値、ユーザーのサイト遷移などを分析するスキルは不可欠です。

Webサイトの分析には、Googleアナリティクスなどの分析ツールの使用方法を学ぶ必要があります。

SEO・Web広告運用スキル

Webサイトにとって閲覧・利用してくれるユーザーを増やすためには、サイトへのアクセス数を増やす必要があります。

アクセス数を増やすための手段がSEO(検索エンジンでの検索結果)対策や、Web広告の効率的な活用と運用が重要になります。

Webサイトをより成長させられるディレクターためには、SEO・Web広告についての戦略と施策を考えられるだけの知識があると良いでしょう。

プログラミング言語知識

Webディレクターが実際にプログラミングやコーディングを行う事はあまりありません。

しかし、エンジニアが設計した内容や開発物についての仕組み・内容をある程度理解できなければ、責任者として開発物の要件や品質を担保できません。

そのためHTML・CSSはもちろん、JavaScriptやPHPといった言語についてある程度内容を理解できるくらいの知識は持ち合わせておく必要があります。

予算管理スキル

Webサイトの開発・運用を行う上でかかる費用の管理は、ディレクターの最も重要な仕事の一つと言えます。

エンジニアにかかる人件費、サーバの利用かかる費用、などなど…正確に把握し予算に対して多すぎたり少なすぎたりしないように気を配り、適切なリソース配分を行うスキルが必要です。

必須ではありませんが、会計についての知識があると重宝します。

Webディレクターになるためのロードマップ

ではWebディレクターになるためには、一体どのようなことを学び、どのような経験を経ていく(=ロードマップ)が必要なのか、解説してきます!

具体的な流れとしては以下の通りです。

  1. Webディレクターについて知る。
  2. チームでのプロジェクト・イベント運営の統括を経験する。
  3. プレゼンテーションスキルを身に着ける。
  4. Webサイトの分析スキルを身に着ける。(Googleアナリティクスなど)
  5. 簿記などの会計知識を身に着ける。
  6. プログラミング言語の知識を身に着ける。
  7. SEO・Web広告の運用スキルを身に着ける。

それぞれについて、以下の記事で学習方法や詳しい解説をしています!

■組織・チームの統括経験について

■プレゼンテーションスキルを磨く(準備中)

■Webサイト分析について学ぶ

■会計知識について学ぶ

■ディレクションに必要最低限のプログラミング言語知識を学ぶ(準備中)

■SEOについて学ぶ(準備中)

■Web広告について学ぶ(準備中)

2種類のWebディレクター

一般的にWebディレクターは、Web制作を専門とする制作会社で勤める場合と、事業会社で事業の中のWeb部門(IT部門)でサイトの運営を担う場合があります。

上記の2つのどちらになるかによって主とする業務領域が変わってくるので、Webディレクターとして就職したい場合は注意が必要です!

制作会社のWebディレクター

制作会社では、クライアントのビジネスに合わせたWebサイト制作の管理を行う事になります。

クライアントの要望を聞く傾聴力、それを企画や要件に落とし込む企画力、そしてサイト制作の予算・スケジュール管理など…非常に多くの調整が必要になりますがその分多くのスキルが身につきます。

またクライアントによって制作するサイトの内容が変わってくるので、幅広い種類のサイト制作経験、様々な業界の知識を得ることができます。

事業会社のWebディレクター

事業会社では、単にサイトを制作すると言うよりもサイトの制作・運用を通して自社の事業・ビジネスを成功に導くことがミッションとなります。

そのため一つのサイトの保守・運用といった軽微な改修や、Googleアナリティクスなどからサイト数値の計測・分析を行った上での改善やリニューアル施策を行うことが多いです。

制作会社よりも、事業の中長期的視点にたってサイトを成長させる必要もあるためSEOやWeb広告運用、マーケティングといった知識も必要となってきます。またWebサイトだけではなく事業領域についての専門的な知識もしっかりとつけることができます。

さいごに

今回はWebディレクターになるためのロードマップを紹介していきました。

実際にプログラムを記述することは少ないですが、サイト制作そのものを指揮することのできるディレクターは、エンジニアとはまた別の喜びややりがいを得ることができます。

Webディレクターへの就職・転職を考えている方は、是非この記事を参考にしていただければ幸いです!

以上、Takamiがお送りしました!