こんにちは、Takamiです。
今回はITの組織を運営していく上で必要とされる「ナレッジ管理」(ナレッジマネジメント)についてお話ししていきます!
実際にWebディレクターとして働く中で感じたことも踏まえて、その必要性や難しさを語っていきたいと思います!
ナレッジ管理とは?
そもそもナレッジ管理(ナレッジマネジメント)とは、
もともと個人が持っていた経験知識やスキルなど(いわゆる暗黙知)を組織内で共有することで、組織全員がその知識・スキルを身に着ける時間を短縮して生産性の全体的な向上を目指すものです。
IT組織においては、主に制作しているwebサービス、アプリサービスの仕様や開発・運用における手順やルールなどがあげられると思います。
「ナレッジ管理」ってそもそも必要?
それではこのナレッジ管理、IT組織において必要なのでしょうか。
実際ITの言語知識やある程度の運用管理法についてはインターネット上に無数に存在するため、検索一つで事足りるようにも感じられます。
しかし、IT組織こそナレッジ管理は必要不可欠と言えます。理由としては以下の2点があげられます。
一つ目は「ITスキルを持った人材が極めて少ない」からです。
現状IT言語を操るエンジニアはもちろんのこと、この情報社会においてもITに対する知識をほとんど持っていない人材が大半です。そんな中で組織内のサービスを開発・運用するための知識が残されていなければ、組織内でサービスを正しく開発運営できる人材が極めて少なくなり、運営自体が危ぶまれてしまいます。
またもう一つの理由としては「見て学ぶことができない」からです。
ものづくりであれば昔ながらの継承法として「師匠の仕事を見て技術を盗み見る」ということができました。しかしIT知識はすべてディスプレイ上で発揮されるスキルであり、見て盗むことは困難です。そのためどこかにその知識・スキルがまとめられていないと継承が困難なのです。
どうやってナレッジ管理を行うのか
さてここまでナレッジ管理の重要性をお話してきましたが、最後にナレッジ管理の方法についていくつかご紹介したいと思います。
※エンジニアとしてより、プロジェクトマネージャーとしての手法をあげていますのでご了承ください。
まず一つ目は「Googleドライブ」です。いわずと知れたドキュメント管理ツールで、ドライブ単位で複数の人と文書、表計算シート、スライドを共有できます。
Googleドライブは自由にファイルやフォルダを作成できる反面、各自が作成したファイルやフォルダの記載ルールや記名ルールがばらばらだと、どこに何があるのかがわからなくなりナレッジ管理が非常に難しくなってしまいます。そのためドライブでのナレッジ管理を行う場合は、ファイルの記名ルールを定め、フォルダの管理基準もできるだけ詳細に決めておく必要があります。
二つ目は「Backlog(バックログ)」です。こちらは株式会社ヌーラボが展開するプロジェクト管理ツールで、有料で利用できるサービスになっています。
主にチームでのタスク管理のためのツールとして利用されますが、Backlogの「Wiki」機能を利用すれば仕様書・マニュアルといったドキュメント類の共有をできます。こちらは該当チームに所属していればサイトページ上でファイルのダウンロード等を行うことができます。
またもともとタスク管理ツールである関係上、過去の開発課題等とwikiを紐づけることでノウハウを実際の開発時のやり取りなどと合わせて残すことができるため、IT組織のナレッジ管理を行うには非常に使い勝手のいいサービスとなっています。
さいごに
今回は「ナレッジ管理」についてお話していきました。
目の前のタスクに追われがちなIT業務だからこそ、ナレッジを共有することで全体の生産効率が上がり、最終的にはイノベーティブな開発ができる下地を作ることができます。
皆さんも一度「ナレッジ管理」について考えてみてはいかがでしょうか?
以上、Takamiがお送りしました!