こんにちは、nomuyoguです!
コンピュータを用いた開発の歴史は長く、先人たちの知識・経験の積み重ねが今の情報化社会を形作っています。
そんな先人たちの知見は、さまざまな形態で脈々と受け継がれており、その一つに「プログラミングの原則」というものが存在します。
これは、プログラミング(ひいては開発やものづくり)をする上で心に留めておきたい重要事項を言語化したものです。
コードを書く人だけでなく、ものづくりに携わる人なら知っておいて損はないものだと思います。
本記事では、数あるプログラミングの原則の中から、いくつか代表的なものをかいつまんで説明します。
それでは始めていきましょう!
KISS
1つ目はKISSの原則です。
これは、Keep It Simple, Stupid. の略で、日本語訳すると
「シンプルにしておけ、愚か者よ」
になります。
意味としては、コードは常にシンプルで分かりやすく保ち続けなさいというものです。
「新しく覚えた技術やテクニックを使ってみたい」「近い将来使うかもしれないから今のうちに機能を追加しておこう」などと現在のコードにあれこれ余分なことを書くのではなく、常に必要十分な状態を保ち続けることでコードの秩序を保とうという教訓です。
DRY
2つ目はDRYの原則です。
これは、Don’t Repeat Yourself. の略で、日本語訳すると
「繰り返すな」
になります。
意味としては、同じコードを重複して書いてはいけないというものです。
初学者にありがちなことですが、「既存のコードでコピペして使えそうな箇所があったので、コピペして処理を少し書き換えて使いました」というようなことを繰り返していくうちに、似たようなコードが増え続け、可読性や保守性が低下してしまいます。
これをやめましょうというのがDRYの原則です。
DRYの原則はコードだけにとどまらず、ソフトウェア開発においても適用されます。
ソフトウェア開発では同じような作業が繰り返し行われることがありますが、この作業の重複についてもDRYの原則に基づいて自動化することで生産性の向上につながります。
YAGNI
3つ目はYAGNIの原則です。
これは、You Ain’t Gonna Need It. の略で、日本語訳すると
「それはきっと必要にならない」
になります。
意味としては、今必要なコードだけを書きなさいというものです。
KISSの原則と通じる部分もありますが、「将来この機能が必要になるだろう」という考えで今必要のないコードを書いても、結局使われることはないのだから、必要になった時に書きましょうねという教訓です。
使われていないコードを追加しても、コードを読む人が混乱し、工数が増えるだけで、何もいいことはありません。
おわりに
今回は、プログラミングの原則について解説しました。
本記事で紹介した以外にもたくさんの原則や思想などが存在するので、興味のある方は調べてみてください!