こんにちは、Takamiです!
最近仕事以外でWebブラウザを使用する機会って減ったような気がしませんか?
スマホが一般化するにつれ、何をするにもブラウザではなくアプリを使用することが増えたと思います。今時ほとんどのサービスで専用アプリというものが存在するような時代になりました。
では今後Webブラウザの利用がどんどん減り、アプリへと完全シフトしていくのでしょうか?普段Webサイトに携わる者の視点から少し考えてみました。
ブラウザの利用は減っている?
まずブラウザの利用自体がそもそも少ないのかどうかを見ていきましょう。
ニールセン デジタル株式会社が発表した調査結果によると、2019年12月時点でスマホ利用時間の92%をアプリ使用に費やしているとのこと。2018年12月における同様の調査では82%にとどまっていたため、アプリの利用時間は着実に増えてきていることがわかります。
また一ヶ月に利用されるアプリ数は2019年12月時点で34.6個となっており、非常に多くのアプリを使用していることがわかります。しかし「月31回以上使用するアプリ」に絞ると8.8個に止まっており、試しに使用したアプリやたまに使用するアプリの存在が大半を占めていることもわかります。
アプリ利用が多いサービスとは?
では具体的にどのようなアプリが多く利用されているのでしょうか?
MMD研究所の調査では、2015年時点でメール、SNS、地図・天気情報などのツール、動画視聴などが利用率上位に入っていました。こうした日常的に利用するツールはやはり利用率が高いようです。
またニールセン デジタル株式会社の調査では、2018年から2019年の間に利用されるアプリの数が増加したカテゴリーとして、「エンターテインメント」「Eコマース」「ファイナンス」「家族とライフスタイル」「効率化/ツール」を挙げています。
2015年時点でも利用の多かったエンタメやツールのみならず、Eコマースやファイナンスといったカテゴリーのアプリが利用を伸ばしている点は注目です。フリマアプリや「〇〇ペイ」の増加によって、アプリを介した商取引・金融取引がどんどん一般化してきているように思います。
今後ブラウザの利用はなくなる?
ではアプリの利用が伸びている中で、ブラウザの利用はなくなってしまうのでしょうか?
結論から言えば、ブラウザがなくなることはないでしょう。
PCやタブレットではまだブラウザが多く利用されていますし、日常的には利用しないようなサービスはブラウザ上で簡易的に機能を利用できた方がユーザーの利便性も高いと思われます。
ただスマホに限れば、一時的な用途でもとりあえずアプリをダウンロードして利用するユーザーや、アプリの中であらゆるサービス・機能を利用できる「スーパーアプリ」で全てを完結させるユーザーが多く存在しています。そのためブラウザの利用が主流であったとしても、アプリというユーザーとの接点を持っておくに超したことはありません。
またアプリを一時的な利用にとどめないためにも、日常的にアプリを利用する動機付けが必要です。それこそアプリを利用した新しいライフスタイル提案する必要が出てくるため、そのライフスタイルの構築がどれだけ練られているかが継続利用のカギを握ると考えます。
さいごに
さて、今回は増加するアプリ利用について考察してきました。
アプリはユーザーにとっては操作性の向上や特典の利用、提供者にとってはユーザーとのより深い接点の構築というメリットがあります。
その分ユーザーの利用イメージをしっかりと考えてからでないと、作って終わりになってしまう可能性も高いと考えています。
アプリ利用増加の波に乗り遅れないよう、今後もアプリについてしっかり勉強していきたいですね。
以上、Takamiがお送りしました!